小さい頃から母の料理姿を見ていたといっても、それはほとんど後ろ姿だけであって、実際母の隣に立って包丁を持って手伝ったり、火のそばでフライパンを握ったりなんて言う事はありませんでした。
そんな私が今では、自分と同棲中の彼の分の食事を自ら進んで作るなんて一番思っても見なかったのは、自分ではなく母だと思います。
私が料理に目覚めた理由や体調の変化などをお話したいと思います。
私が料理に目覚めた理由とは?
リンゴの皮さえ剥けなかった私が料理に目覚めたのは、体調を壊し始めた頃の事でした。
もちろん初めは包丁を握るのさえ怖くて、猫の手にした左の手の意味が分かる様になったのはずっと後の事です。
料理教室に通うか迷っていたのですが、「初心者歓迎」と書いてあっても、実際ほとんどの人が何となくやったことある人達ばかりの様な気がして、恥をかきたくないという理由でためらっていました。
仕事柄外食ばかりの日々で、ランチも仕事仲間と一緒に外で済ませてから会社に戻る為、お弁当を持参するなどの食事の栄養バランスを考えた事もありませんでした。
というより、仕事がかなり忙しくて1時間の休憩後にはパソコンに向かわなくれはいけない日々、お弁当など作っている暇はありませんでした。
しかし、そんな日々を送っている中で体は沢山のサインを出してきました。
きちんと睡眠をとっているにも関わらず目眩や食欲不振、お酒や油物を食べていなくても胃もたれや腹痛、ダルさなどが主な症状でした。
食べると決まって胸焼けを起こし、水を飲んでも治らずに仕事の間も苦痛でした。
医者に行っても「特に問題はない」とのこと。
初めは疲れているだけだと思っていましたが、ランチに外へ出るのも「また胸焼けが起こるのではないか」という不安がつのり、ついには食事を楽しむ事を忘れてしまいました。
彼の手料理と優しさで食に向き合えた!?
そんな症状がではじめてから今の彼と出会いました。
昔から友達として付き合ってはいたのですが、久しぶりに出かけたバーであまりにもヤツれた私の顔をみて手料理を振る舞ってくれる約束をしたのがきっかけでした。
当日、既に食べることが苦痛になっていた為、彼の料理も無理して食べないといけないのかと思っていましたが、手料理ならではの味付けでゆっくり安心して食べられました。
バーで全てを打ち明けたので、彼なりに私の「食」に対する関心を取り戻そうと努力してくれたのでしょう。
料理の味より彼の優しさに惹かれて行きました。
料理は動画を見るのがおすすめ!自炊で変化したことは?
それから私も彼を見習って(というと聞こえはいいですが)女性としての対抗心で料理を一から勉強することにしました。
簡単そうな料理本をいくつか購入してみましたが、結局は動画の方が断然分かりやすかったので、動画サイトからレシピを探して、分からない所や料理の状況次第で動画を止めたりしながら一日一品を作って行きました。
盛りつけなどにも力を入れて、目でも楽しめる様に工夫しました。
頑張って作った料理を食べて行くうちに、だんだんと栄養バランスも整った食事に変わり、作った料理を写真に収める事で、気づかない間にレコーディングダイエットにもなっていました。
料理をするようになって、きちんと食べているのに無駄なゼイ肉が減って、カラダが締まってきたのには驚きました。
心と体の崩れたバランスを料理で解決!?
一日の食生活が変わったので体調も劇的に変わりました。
同棲が始まった今ではお弁当も二人分用意し、二人でキッチンにたつこともあります。
栄養を考えるようになったり、色とりどりの食事、体にいい食材を摂り入れるようにもなりました。
そしてなにより自分で心を込めて作った料理を誰かに食べてもらえるという嬉しさでさらに心と体、両方のバランスがとれています。
自分が食べた物によって作られている体ですが、何をどの様に食べるかによって心の作られかたも変化するんだと考えさせられる体験でした。
これからも料理をしながら心と体のバランスを整えていきたいと思います。
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