乾燥肌とは、肌の表面にある角質層の水分が減ってしまい、肌を守るバリア機能が弱くなってしまった状態のことです。
そのため肌が刺激され、いろいろなトラブルを起こします。
最初は皮膚が突っ張る程度なのですが、ここで何らかの対応を取らないでいると、かゆみや湿疹などが出てきます。
乾燥肌によるトラブルとその改善方法についてまとめてみました。
乾燥肌によるトラブルの症状とは?
乾燥肌のトラブルとして、最初は粉がふいたような状態になります。
これは皮膚が乾燥して、ターンオーバーするべき角質がうまくはがれ落ちないでいるためです。
かゆみが出る!
ここで対策を取らないと、第二段階として「かゆみ」とか「ひび割れ」などが出てきます。
これは肌の表面をおおう皮脂やセラミドなどが減少して、肌内部の水分含有量が低くなり肌のバリア機能が衰えてしまっている状態です。
そうした状態に対して刺激が加わると「かゆみ」が生じてきます。
湿疹やニキビが出る!
かゆみの段階で適切な対応を怠ると、乾燥しひび割れた部分から細菌が入ってしまうこともあります。
さらに掻いてしまうと肌が腫れて湿疹がでてきたり、炎症を起こしニキビができたりします。
こうなるとかゆくて夜も眠れないとか、ニキビをこじらせてしまうトラブルが生じます。
こうなると皮膚科にいかなくてはならなくなります。
乾燥肌の6つの改善方法とは?
乾燥肌の原因ですが、環境的なことと日常的習慣からのこと、そして加齢に関係していることが分かります。
血行を良くする!
血行が悪いと、末梢血管から栄養が行き届かないために乾燥肌を悪化させてしまいます。
特に冬場に血行不良が起きやすいのです。
これは冷えから生じます。
冬は手首、足首、首、おなかなどを冷やさないように気をつけましょう。
入浴も40度程度にしてゆっくり浸かると効果がでます。
お湯が熱いと、肌表面の皮脂が溶け出してしまうからです。
肌のバリア機能を壊さない程度の温度でゆっくりつかれば血行も良くなります。
冬のエアコンには加湿が大切!
エアコンの乾燥風は乾燥肌には大敵です。
肌の水分も奪われ乾燥肌が知らないうちに進行していってしまいます。
空気が乾燥していると、肌の水分も蒸発していくので肌が乾燥してしまいます。
特に冬は気温が下がるとともに、体温も下がりますから、血管は収縮して体温が奪われるのを防ごうとします。
結果、肌の表面や手足の末端部分まで血液が行き渡らなくなり、体の末端にまで栄養が行き届かなくなってしまうのです。
健康な肌をつくる機能である皮脂分泌も低下していきます。
乾燥しないように加湿器を設置して空気が乾燥しないようにしましょう。
間違ったスキンケアを改め保湿を重視すること!
強いクレンジング剤を使用して洗顔をしたり、その後保湿もせずに放置したりしていると、肌から皮脂膜やセラミドなどが流れてしまいます。
朝の洗顔剤を使用しての洗顔も、乾燥肌の方にはよくありません。
せっかく夜寝て整えたはずの角質層がまた壊されてしまいます。
洗顔もお湯は角質層を痛めてしまいますから、ぬるま湯で優しく洗いましょう。
質のいい睡眠を取ること!
「睡眠不足は肌の大敵」といいますが、実際成長ホルモンは、皮膚のターンオーバーに大きく影響を与えています。
質のいい睡眠を取れるかどうかは、乾燥肌を悪化させないためにも大切なことです。
成長ホルモンは、就寝後、最初のノンレム睡眠90分と、レム睡眠90分の3時間の間に多く分泌されるということが分かってきました。
この原理を取り込むと質のいい睡眠がとれるのです。
成長ホルモンがうまく出せていないと、乾燥肌を一層悪化させることになってしまいます。
新陳代謝を高めるビタミンを多く摂ろう!
肌のターンオーバーを推進するためには食生活も大切です。
良質たんぱく質、ビタミンA、C、Eやミネラルの亜鉛、「3価脂肪酸」を含む青魚の油脂などが不足しても、細胞の代謝が上手く行かず皮膚も乾燥肌に傾きがちになります。
ビタミンB2とB6が新陳代謝を活発にし、肌が乾燥することで生じる炎症を抑えます。
また、ビタミンB2は粘膜を保護する役割をになっています。
ストレスを減らす生活を心掛けよう!
ストレスも自律神経のバランスを崩し、肌のターンオーバーのリズムを乱す原因になります。
現代では女性でも仕事をし、ストレスをたくさん抱え込んでいることでしょう。
ストレスも乾燥肌を進行させてますから、できる限り心を開放してあげてくださいね。
体をゆっくり動かすストレッチをしたり、散歩を楽しんだり、お湯にゆっくりつかることもストレスの解放につながるでしょう。
乾燥肌トラブルのまとめ
乾燥肌トラブルと改善方法について紹介しました。
乾燥肌は短期間に治せるものではないのですが、ケアをすれば少しづつでも改善はできます。
特に、食事と睡眠は肌と密接な関係を持っています。
乾燥肌のトラブルは、こじらせないうちに対処するのがキーポイントです。
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